雷が鳴ると体調が悪くなる?その意外なメカニズムとは
本格的な梅雨になってくると多くなる雷
雷ってちょっと怖いですよね。
今日はそんな「雷」から学べる体の話をしてみましょう。
雷の音で頭痛やめまいが悪化する?雷と気圧と、体の関係
雷が鳴るときは、たっぷりの水分をふくんだ空気が動いています。
このとき、大きく気圧が下がることがあります。
気圧が下がると、頭痛が出る人がいます。
体の中の血管がふくらみ、神経を刺激するからです。
耳がつまる感じ、だるさ、肩こりも、気圧のせいかもしれません。
雷が怖いだけじゃない!気象変化に反応する繊細なカラダの仕組み
雷が近づいているときは、空気のにおいや肌ざわりが変わります。
「なんかおかしい」と体が教えてくれます。
この「気づき」が大切です。
頭が重い、体がだるい、眠れない。
そういう日は無理をせず、早めに休む。
お風呂で温まる。
ゆっくり深呼吸する。
気圧の変化に負けない体は、日々の気づきから生まれます。
昔の人の知恵に学ぶ
昔の人は、雷を「神さまの怒り」と考えていました。
でも同時に、「田んぼに恵みの雨をもたらす神さま」でもありました。
こわいけど、ありがたい存在。
それはまるで「体の不調」にも似ています。
痛みやだるさは、体からのサイン。
「今、休んで」
「冷やさないでね」
と教えてくれているのです。
ブレイクタイム~神職による本日のうんちく~
雷は昔「神鳴り」とも言っていたそうです。
神という字の「申」が雷の象形で、雷は神様の音、神様の言葉なんです。
雷という字はそもそも雨に田が3つの「靁」と書きました。
靁は田んぼに欠かせない神鳴りなんです。
ものすごい音と光で恐怖すら感じるこの雷を「稲妻」と言います。
これは奥様が怒ると雷のように怖いからこの「妻」という字があてられたのではなく、昔は配偶者を互いに「つま」と呼んでいました。
つまり、雷によって稲が結婚する、受精する。
そのときに命が「こめ」られ、「米」に変わるんです。