指圧!心と体を整える日本の伝統療法
「肩こりや腰痛がつらい…」
「疲れが取れにくい…」
そんなとき、手軽にできるケア方法として指圧(しあつ)があります。
実は、4月8日は「指圧の日」でした。
仏教の開祖・釈迦の生誕の日で、釈迦の慈悲の心は指圧の母心に通じるものとして定められました。
日本生まれの指圧は、ツボを刺激することで体の不調を整え、自然治癒力を高める療法です。
指圧は本来、国家資格の「鍼灸あん摩師」の専門分野になります。この鍼灸あん摩師は元を辿れば目の不自由な方の仕事のために出来た資格とのことです。
目の不自由な方は目の見える方よりも指の感覚が敏感で、人によって違うツボの位置を的確に見つけられる為、最適な職業でした。
伊東整骨院の院長は目の不自由な方との交流もあり、院の名刺には視覚障がい者の方が作業されている施設に送って点字を入れていただき、仕事として作業をしていただいております。
今日はそんなご縁から、視覚障がい者の鍼灸あん摩師の先生からご指導を頂いた指圧の効果と、自分でできる簡単な指圧法を紹介します。
初心者OK!今日から始めるセルフ指圧のやり方
指圧は、親指や手のひらを使ってツボを押し、体のバランスを整える施術法です。
マッサージや整体と違い、指圧は「押して緩める」ことを繰り返し、筋肉だけでなく、自律神経や血流の改善にも効果があるとされています。
特に、肩こり・腰痛・疲労回復・ストレス緩和に効果的とされています。
当院の施術は一般的なマッサージや整体と違い、この指圧の考えもブレンドされた今風で言いますとハイブリッド施術になります。
指圧は古くから日本で親しまれ、江戸時代には「按摩(あんま)」として広まりました。
現在では、WHO(世界保健機関)にも認められた日本独自の療法です。
毎日5分!自宅でできる簡単指圧法で不調をケア
今日は、自宅や仕事の合間にできる簡単な指圧法を紹介します。
【肩こりに効くツボ「肩井(けんせい)」】
場所:肩の中央、首の付け根から指4本分外側
親指または中指で、ゆっくり押す
5秒かけてじんわり圧をかける
ゆっくり力を抜く(3回繰り返す)
肩こりや目の疲れに効果的で、デスクワークの合間にもおすすめです。
【腰痛に効くツボ「腎兪(じんゆ)」】
場所:背骨の両側、腰のくびれのあたり
両手の親指で、背骨の両側を押す
5秒間押して、ゆっくり離す(3回繰り返す)
腰の血流を改善し、冷えやだるさにも効果があるとされています。
【ストレス解消に効くツボ「合谷(ごうこく)」】
場所:手の甲、親指と人差し指の骨の間
反対の親指でゆっくり押す
5秒間圧をかけ、ゆっくり離す(3回繰り返す)
精神的な疲れや、頭痛・眼精疲労にも効果的です。